米中西部の民家で7人が撃たれ負傷、容疑者自殺 背景に人種問題か

発砲の現場に派遣された警官/KETV

(CNN) 米中西部ネブラスカ州の民家で先週、子ども4人を含む7人が銃で撃たれて負傷した。発砲したとみられる近くの住人(74)は、銃で自殺した。地元警察は、犯行の背景に人種問題があった可能性を調べている。

警察は先月28日午後4時半ごろ、銃撃の通報を受けて出動した。現場に到着した時も銃声は続いていたという。

民家の中にいた負傷者ら約15人を、警察と救急隊が避難させた。3~10歳の子ども4人と、22~43歳の成人3人が病院へ運ばれ、29日午後までに4人が帰宅した。

銃弾は通りを隔てた向かいの民家から撃ち込まれたことが分った。午後6時40分ごろ、この民家に特別機動隊が突入したところ、住人が銃で自殺していた。近くに散弾銃が見つかった。

警察責任者らが29日の記者会見で語ったところによると、容疑者が銃撃前に被害者らと言葉を交わした形跡はない。ただし容疑者は過去3年の間に数回、警察に近所の車や住人についての苦情を申し立てていた。

今年に入ってから、被害者家族が容疑者に侮辱的なジェスチャーを見せられ、「元の場所へ帰れ」「英語を話せ」などの言葉を浴びせられたと通報していた。その後も接触があったものの、家族が警察に通報すると告げて収まったとされる。

容疑者の動機はまだ特定されず、当局が捜査を進めている。

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