人工心臓の患者 国内初のドクタージェット搬送-医療の地域間医療格差改善に期待【新潟】

国内初のドクタージェット搬送成功

新潟大学などは、人工心臓を装着した患者を新潟空港から羽田空港へ、国内で初めてドクタージェットで搬送しました。

新潟空港に止まっていたのは、重症の患者を搬送する「ドクタージェット」です。新潟大学によりますと、医歯学総合病院で6月、男性患者が急性心筋梗塞のため体外に設置する形の人工心臓を装着し、さらに体内への植込み型の人工心臓の手術を関東圏の病院で受けることになりました。

ドクタージェットでの搬送は、NPO法人の協力によるもので国内5例目。人工心臓を装着した患者は、国内初だということです。

ドクタージェットは、迅速な長距離の搬送が可能で、機内でも高度な治療が続けられるといいます。新潟大学は「地域間の医療格差が問題となる中、患者が公平に医療を受けることが可能となり、自宅退院や社会復帰につながる」としています。

ドクタージェットは昼前に離陸し、男性患者は2時間あまりで関東圏の病院に到着しました。

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