「生産者の気持ち楽しんで」マルコ水産がカキオーナー制度事業化へ モニターに体験会 広島県福山市

広島県福山市の企業が、カキ養殖のオーナー制度事業化へ向けて、モニターを対象にした体験会を開きました。

体験会は、カキやノリの養殖を手がける福山市内海町のマルコ水産で行われ、市内外からオーナーとその家族らあわせて15人が参加しました。マルコ水産の 兼田寿敏 営業部長の説明で、カキの稚貝をいかだにつるす作業をしました。

マルコ水産 兼田寿敏 営業部長
「こういうホタテにカキが付いているんですけど、最初、ごま粒ぐらいの大きさだったのが、こういう1センチくらいの大きさまで成長している。この段階からスタート」

参加者たちはカキの稚貝が付いた穴の開いたホタテに紐を通し、長さ3.5メートルほどのロープに差し込んでいきました。1本のロープに10個のホタテが連なりました。1枚のホタテには20個から50個の稚貝が付いていますが、成長過程で落ちたりして、最終的に5個から10個のカキが収穫できるといいます。

参加者たちは、カキが成長して重くなっても、ロープが回収しやすいような独特の結び方を学びました。

さあ、いよいよカキいかだへ向けて出航です。カキいかだに到着しました。

足場が限られ、かつ波で揺れるカキいかだの上を慎重に歩く参加者たち…。陸上で学んだ吊し方です。手際よく、カキが吊されていきます。

今回のカキの成長はマルコ水産の公式ラインを通じて配信される予定で、オーナー以外でも閲覧できるそうです。

参加者
「カキをたくさん獲れて、来年また1年後に食べるのがとても楽しみです」

兼田寿敏 営業部長
「収穫を楽しみにするというのが、漁業の魅力の一つなので、そういう生産者の気持ち。このワクワク感というか、そういうのを収穫まで楽しんでいただけたら」

2025年の6月から7月ごろ収穫を迎えます。

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