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皇室への献上を名目に農産物を騙し取った詐欺などの罪に問われている被告の男に懲役3年が求刑された。
起訴状によると、農業園芸コンサルタントの加藤正夫被告(76)は2023年、皇室への献上を名目にして、福島市の農家からモモなどを騙し取ったとされている。
7月2日の公判で、検察側は「偽造した書面や木札などを使い、長期間に渡って被害者を信じ込ませる手口は巧妙で悪質」と指摘。犯行を繰り返していることなどから「再犯の恐れがある」と懲役3年を求刑した。
一方で、弁護側は「加藤被告は皇室に献上できる権利を持っている」などとして、詐欺罪については無罪を主張した。
判決は9月5日に言い渡される。