笠岡市、交流施設工事代金払わず 空調設備118万円、手続き怠る

笠岡市役所

 笠岡市は2日、2023年度に実施した市有施設の空調設備更新工事について、請負業者への代金118万8千円を支払っていなかったと発表した。担当職員が手続きを怠ったのが理由としている。市は3日の定例市議会最終日に未払い額を計上した補正予算案を追加提案する。

 市長寿支援課が発注した同市沖・真鍋島の交流施設「真鍋島ふれあいハウス」での工事。市内の業者が昨年7月に行ったが、同課の担当職員は必要な契約書を交わさないまま工事を指示し、今年3月に業者から請求書が提出された後も放置していた。市による決算の確認作業で6月になって判明した。

 理由について職員は「失念していた」と説明しているという。業者には謝罪を済ませた。

 同課は「職員に任せっきりで課内のフォロー体制が不十分だった。確認を徹底したい」としている。市は今後、関係職員の処分を検討する。

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