大雨から一夜明け 宗像市の浸水被害の店で片付け

1日の大雨で福岡県宗像市では店舗が水に浸かるなどの被害が相次ぎました。

一夜明け、店では片付け作業が気温が上昇する中行われました。

「前の日にきれいにしたばっかりだったんですけどね」

宗像市のJR赤間駅近くにある飲食店「焼きそば優心」。

店長の小森康志さんは「創業11年で初めて焼きそば優心は浸水したという形ですやっと勢いに乗ったのになというなんかもう言葉にならなかった」と話します。

宗像市では1日午前、7月の観測史上最大となる1時間に65.5ミリの雨を観測し、道路の冠水が相次ぎました。

このあたりの道路は地面が低くなっていて雨水が溜まりやすい場所ということですが、店内が水で浸かるほどの雨は珍しいと話します。

近くにある美容院の1日の店内の様子です。

ひざ下あたりまで水に浸かり、道具が散乱し壁がはがれるなどの被害がみられます。

美容室の従業員の緒方豪人さんは「泥水というか濁って、赤茶色というか全部が濡れてるから営業はちょっと難しいですね」と話します。

営業のめどがたたず、2〜3週間分の予約をキャンセルしたということです。

雨が上がり気温も上昇。蒸し暑い中、熱中症に注意しながら作業を続けます。

宗像市によりますとこの大雨による人的被害は確認されていないということです。

市では2日午後3時ごろ土砂災害警戒情報が解除され、1日午前6時前から立ち上げられていた災害対策本部も解除されました。

福岡県内では2日も各地で強い雨が。

北九州市門司区元清滝にあるお寺の近くでは土砂崩れが。

参拝者用のトイレがあった場所が崩れたということです。

門司区では降り始めからの雨量は205ミリに達しました。

大雨の心配はなくなりましたが、地盤が緩んでいる地域も多いため、引き続き土砂災害への注意が必要です。

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