3日は今年一番の晴れて猛烈な蒸し暑さ 各地で熱中症の危険レベルに 気象予報士が解説

米津龍一気象予報士:

あすのお天気ポイントはこちら。

今年一番の暑さ。熱中症にはより注意が必要です。

まず天気図から見ていきます。

日本の南に高気圧があります。この高気圧に覆われる形となりますので、明け方頃までは雲が広がりやすいんですが、だんだん晴れてくる見通しです。

高気圧は時計回りに風が吹きますから、南から暖かい空気を運んできます。

これだけじゃなくて、この梅雨前線の位置に注目してください。前線というのは空気の境目です。北に行けば行くほど乾いた空気、南に行けば行くほど湿った空気です。

山梨県はあすはどちらの領域に入るかというと、湿った空気の方ということで
晴れて猛烈な蒸し暑さとなりそうです。

ここで、去年の7月11日の天気図と比較してみます。
左があすの予想天気図で右が去年の7月の11日です。

日本の南にそれぞれ高気圧があって、さらに前線が日本海の方に伸びていて、
さらに山梨県はその南側に入っている。この天気図は似ています。

このときどんな暑さだったのか?
去年の7月11日、甲府はなんと最高気温が37.1℃、勝沼は38℃まで上がり、県内の熱中症の搬送者数は22人となりました。
実は梅雨の晴れ間というのは、暑さにまだ慣れていない時期ということもあって気温がぐんと上がると危険なんです。その分、熱中症のリスクが高いと言えます。

熱中症の危険度をまずあすの予想最高気温から見ていきます。

甲府と勝沼の2地点が37℃を予想しています。きょうと比べて5℃から6℃ほど高くなる見通しです。その他、大月を除いて今年一番の暑さとなる見込みですが、注目していただきたいのはこの熱中症の危険レベルを示す紫色の地域です。

甲府、勝沼、南部、大月の4地点では午後から、高齢者の方は部屋の中で安静にしていても熱中症の危険が高いというレベルです。

ですから、あすは室内にいても積極的にエアコンを使い、屋外にいるときは帽子や日傘、水分補給をこまめにするなど、対策をしっかりお願いします。

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