街にあふれる暴走族…韓国で増える「記念日暴走」18歳学生が足を切断する事故も 警察は8月15日「光復節」を注視

韓国で相次ぐ「記念日暴走」。
18歳の学生が足を切断する事故も起きている。

歴史的な日に現れる暴走族

交差点内ぐるぐるとわがもの顔で走り回るバイクの集団。
6月25日、韓国の街に暴走族があふれた。

この日は、朝鮮戦争の勃発から74年を迎えた記念日。
暴走行為を目撃者した人は、そうした歴史的な日に決まって暴走族が現れると話す。

目撃者:
顕忠日(けんちゅうび)や三一節(さんいちせつ)の、記念日に必ず現れるんです。

韓国では今、こうした記念日暴走が増えている。

光州(クァンジュ)市では、騒音や危険行為の通報が約30件入ったが、検挙件数はゼロ。
警察は、追いかけることで大きな事故につながる可能性があるとして、検挙よりも解散を優先したためとしている。

「おお、やばいな、いやー」
捕まえようとしない警察をあざ笑うかのように、パトカーの周囲をあおるように走るバイクも見られた。

暴走行為に及んでいたのは、バイクだけではない。
大通りに突っ込んできた黒い車は、交差点の前でぐるりと1回転して走り去って行った。

すぐ近くには2人の通行人がいて、黒い車がスレスレまで近づいていたのが確認できる。

車が横断歩道に…18歳の学生が足を切断

実際、事故も起きている。

猛スピードで交差点に進入してきた車が、制御を失い、横転。
他の車にぶつかることはなく、巻き込まれた人はいなかった。

さらに別の現場では、左折する車に猛スピードで突っ込んできた車が衝突。
弾みで白い車が横断歩道に突っ込み、18歳の学生が足を切断する大けがをした。

韓国で次に迎える大きな記念日は、日本の植民地支配が終わりを告げた8月15日、光復節(こうふくせつ)。
相次ぐ記念日暴走を受け、警察はSNSなどを注視し、先制的に取り締まっていくとしている。
(「イット!」 7月2日放送より)

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