ベッツ&先発6人がIL入りのドジャース、今夏の補強はどうなる? 米専門メディアが予想するトレード期限までの動きは?

ロサンゼルス・ドジャースは開幕以降、首位の座を守ってきているものの、6月には山本由伸、ムーキー・ベッツという投打の主力プレーヤーの故障離脱が相次いだ。そのため、球界屈指の選手層を誇るドジャースにも7月を迎え、トレード補強についてさまざまな可能性が囁かれている。

移籍情報専門サイト『MLB Trade Rumors』では現地7月1日、特集記事の中でドジャースの投打の補強ポイントについて見解を示している。

山本の他にも、開幕から故障者が相次いでいる投手陣に同メディアは、「なんと6人もの先発投手が負傷者リストに載っている」と強調。また、「ジェームス・パクストンやタイラー・グラスノーのような怪我がちな先発投手がローテーションを守っている」として、現在も出場を続ける両投手のコンディションも不安視している。

その上で、「当然ながら、負傷者の多さと現在のローテーション投手の健康状態を考えると、ドジャースは投手市場を探っている」として、シカゴ・ホワイトソックスのギャレット・クロシェットに獲得オファーを出したものの、即座に断られたという内情も綴っている。
一方で野手については、ベッツの離脱に伴い、代わりにショートを守るミゲル・ロハスが打撃、守備の両面で穴を埋める活躍をみせていることで、現段階でのトレード補強の必要性は低いと主張する。また、ベッツ復帰後も見通し、「ドジャースが定期的に二塁をこなせる選手を獲得し、ギャビン・ラックス、クリス・テイラー、エンリケ・ヘルナンデスなどの選手よりも高いレベルでこなすことができれば、ベッツを外野に戻すことができる」などと論じている。

同メディアは、野手陣が揃っていることに加え、首位を快走する現状により「トレードの道筋を探る余地が生まれ、同時にトレード成立の緊急性も薄れている」と指摘。「2位のサンディエゴ・パドレスに7.5ゲーム差をつけている。このリードの大きさから、アンドリュー・フリードマン編成本部長、ブランドン・ゴメスGM、球団スタッフらの、短期的に獲得しなければならないというプレッシャーを軽減し、すでに首位のロースターを補強する柔軟なアプローチを取る余裕が生まれている」などと説明している。

投手、野手ではそれぞれ事情が異なるものの、トレード期限に設定されている7月30日までに、ドジャースはどんな動きをみせるのか。復帰が待たれる選手たちの回復状況とともに、大きな関心が寄せられることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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