気付きにくい…医師が警鐘 湿度が大敵「梅雨型熱中症」

2日の県内は最高気温が25℃前後とそれほど暑くはならなかったが、それでも油断できないのが熱中症。特に、湿度が大きく関係する「梅雨型熱中症」は、症状に気が付きにくく医師が注意を呼びかけている。

山形市のセントラルクリニックの村山一彦院長は、「梅雨型熱中症」は気温がそれほど高くなくても、湿度が高いことで発症の危険性が高まると説明する。

(セントラルクリニック・村山一彦院長)
「気温だけでなく湿度が高いと熱中症になる。湿度が70%を超えてくると汗が非常に出にくくなる」

湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもるだけでなく、喉の渇きも感じにくなる。そのため、気がつかないうちに「体温の上昇」と「脱水症状」が進行し、熱中症の危険性が高まる。

気温と湿度・日差しの強さから熱中症のリスクを算出する「暑さ指数」を見てみると、例えば、気温が26℃と、それほど暑くなくても、湿度が90%を超えると「激しい運動は中止」が推奨される「厳重警戒」となる。
村山院長は特に高齢者は注意が必要だという。

(セントラルクリニック・村山一彦院長)
「特に危険なのは高齢の人で、かつ室内。室内は湿気がこもるし喉の渇きを感じづらい」

梅雨型熱中症の対策としては、「30分に1回は必ず水分補給をする」ことや「エアコンは除湿にして使う」と効果的だという。
また、軽い運動や半身浴で適度に汗を流し体を暑さに慣れさせておくことで、真夏の熱中症予防にも役立つという。

(セントラルクリニック・村山一彦院長)
「上手に汗をかけば熱中症のリスクが減ってくる。できれば半身浴で40度~42度のお風呂に20分くらい入ってたっぷり汗をかく。入浴前後に水を飲んで脱水を防ぎながら」

気温だけでなく、湿度にも注目して熱中症対策を心がけたい。

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