渋沢さん、津田さん、北里さん…いらっしゃい! 20年ぶり新紙幣発行、3日昼すぎから両替可能な金融機関も 鹿児島県内

新紙幣の取扱開始日時を知らせる張り紙=2日、鹿児島市の鹿児島銀行本店

 2004年以来約20年ぶりとなる新紙幣が3日、発行される。同日早朝から鹿児島県内の民間金融機関に引き渡され、準備が整い次第、取り扱いが始まり手元へ届く。各金融機関で対応は異なるものの、鹿児島市内の一部銀行では、早くて昼過ぎから両替できそうだ。

 紙幣の刷新は、偽造防止と使いやすさの向上が狙い。1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一、5000円札は女性の地位向上に尽力した教育家の津田梅子、千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎が、それぞれの顔になる。

 鹿児島銀行では、松元、郡山支店を除く鹿児島市内の店舗で3日正午以降、両替できるよう準備を進める。同行本店営業部の末廣祐一・店頭サービス課長は「20年ぶりの新紙幣で、窓口には初めて経験する行員も多い。細心の注意を払って対応したい」と話した。

 3日は、南日本銀行も同市内の本店と支店で正午から順次取り扱う。鹿児島相互信用金庫、鹿児島信用金庫、鹿児島興業信用組合は4日以降。各金融機関とも両替の受付開始時間は店舗によって異なる。窓口やATMでの出金は当面、新旧紙幣が混在する見込み。

〈別カット〉新紙幣の取扱開始日時を知らせる張り紙=2日、鹿児島市の鹿児島銀行本店

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