93年にドーハで共に戦う…カズの凄さは「サッカーへの情熱」元日本代表が占う“57歳現役”でのプレー

サッカーの三浦知良選手が7月2日、移籍先のJFL「アトレチコ鈴鹿」の練習に初参加しました。57歳となり体の衰えがあってもおかしくありませんが、活躍できるのでしょうか。カズ選手と共に日本代表選手として戦った吉田光範(みつのり)さんに話を聞きました。

吉田光範さんはカズ選手とともに1993年、ワールドカップ初出場をかけてドーハで戦いました。

今は、愛知県刈谷市でサッカースクールを運営しています。

吉田さんは2023年1月、カズ選手と一緒にプレーしていて「この年でこれほど動けるとは」と感じたといいますが、年齢による衰えについては「必ずある」と話します。

元日本代表の吉田光範さん:
“見て判断して動く”ことの反応が遅くなる。今までなら触れてゴールになっていたものが、“反応しているけど触れていない”とか。90分出場するのはほぼ無理で、フィジカル的な衰えは必ずある。

それでも「まだまだやれる」と断言します。

元日本代表の吉田光範さん:
研ぎ澄ました状態の中で、最初に自分がボールに触ること。頭なり足なり、相手のディフェンスと競り合いながらでも、先に触ってゴールする。今までの経験とか予測とかの可能性にかけるしかない。

そして、カズ選手の何よりすごいところは「サッカーへの情熱」だといいます。

元日本代表の吉田光範さん:
ただサッカーを愛しているだけでなく、体調管理、向上心、ゴールへの執念、クラブと地域への恩返し、それが積み重なっている。カズ選手のサッカーへの情熱を僕はリスペクトしています

カズ選手が普段、世代も違う若い選手たちとどう接しているのかについて、チームのメンバーと訪れる鈴鹿市のイタリア料理店「トラットリア ヤマカワ」のシェフ、山川裕之さんに聞きました。

山川さんはカズ選手についてとても気遣いができる人で、料理を持って行っても「自分ではなく、まず「若い選手に出して」と」と話し、自分は後回しにしていたということです。

(東海テレビ)

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