最高値1頭1045万円 サラブレッド1歳馬競り市/八戸家畜市場

最高値で落札された「ショウリダバンザイ2023」=2日、南部町の八戸家畜市場

 青森県軽種馬生産農業協同組合(山内正孝組合長)は2日、南部町の八戸家畜市場でサラブレッド1歳馬競り市を開いた。今年はオンライン方式を併用し、現地と合わせて登録購買者101人が参加。上場数減に伴い総売上額は税込み6996万円(前年比23.3%減)と落ち込んだが、落札率は75.0%(15.5ポイント増)と2年連続で上昇した。

 青森県、北海道から28頭(14頭減)が上場し、21頭(4頭減)が落札された。同組合によると、上場の大幅減は不受胎など繁殖上の不運が重なったためといい、来年は平年並みの水準に回復する見込み。

 今回の最高値は、タイヘイ牧場(北海道新ひだか町)「ショウリダバンザイ2023」(牝、鹿毛)の1045万円。父は2019年のスプリンターズステークス(G1)の勝ち馬タワーオブロンドン。県産馬の最高額は、17年菊花賞(G1)を制したキセキを父に持つ、マルシチ牧場(五戸町)の「アドマイヤプルート2023」(牝、鹿毛)605万円だった。

 平均価格は333万1428円(8.7%減)、最低額は55万円。

 佐々木拓也副組合長は「新種牡馬産駒にもまずまずの値が付いた。競馬熱の高まりを追い風に、より良い市場になると捉えている」と手応え。オンラインからも若駒へ熱視線が送られたことに触れ、「全世界から競りに参加できるようになった。東北の馬産がより認知されるようになれば」と期待を込めた。【全文】

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