女子児童2人、連携プレーで高齢女性救う 新居浜署が感謝状

高齢女性の救助に貢献したとして新居浜署から感謝状を贈られた石井絵万さん(左)と真鍋くるみさん=2日午後、同署

 命を救う、勇気の連携―。愛媛県新居浜市で水路に転落した70代女性を見つけ、迅速に対応したとして、市内の女子児童2人が2日、新居浜署から感謝状を贈られた。とっさの行動を振り返り「助かって良かった」とはにかんだ。

 2人は多喜浜小学校6年の石井絵万さん(11)と3年真鍋くるみさん(8)。

 署などによると、2人は下校中だった5月31日午後4時ごろ、同市阿島3丁目のコンクリートなどで上部がふさがれた水路付近で、かすかに聞こえる声に気づいた。離れた場所から水路の中をのぞき込むと、女性の足や服を発見。石井さんが現場に残って通行人に助けを求め、真鍋さんは急いで家に戻って母親に知らせた。

 女性は市消防本部が救助。水路は高さ52センチ、幅65センチで、当時は前日の大雨で水深は40センチほどあり、右肩を骨折し、低体温症になっていたが一命を取り止め、現在はリハビリ中という。

高齢女性を発見した水路付近を示す真鍋くるみさん(左)と石井絵万さん=2日午後、新居浜市阿島3丁目

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