新しいJR松山駅9月29日開業へ 高架下の商業エリア「だんだん通り」に

9月29日に開業が決まった新たなJR松山駅(左)。現在の松山駅のホームから望む=2日午後、松山市南江戸1丁目(撮影・井上華菜子)

 JR四国は2日、予讃線の鉄道高架化事業に伴い整備している新たな松山駅を9月29日に開業すると正式発表し、最終段階となる高架線への切り替え工事を開業1週間前の9月21日から始めると明らかにした。駅の北側で事前工事に着手した後、本工事を開業前日の深夜から実施。29日朝の時間帯から列車の運行を始める。新しい駅と同時開業する高架下の商業エリアを「だんだん通り」と名付けたことも発表した。

 現駅舎は高架駅の開業後に取り壊す予定だ。約5900平方メートルの跡地では、駅ビルの整備を目指す構想がある。高架化事業の進展と合わせて、駅の東側と西側にできた広大な土地を活用した都市再開発への期待が高まっている。

 JR松山駅のプラットホームは現在2面3線。高架駅では2面4線に拡張する。県内のJR線としては初の自動改札機を導入するほか、構内のバリアフリー化を図り、エレベーターやエスカレーター、多目的トイレなどを整備する予定。高架下の商業エリアは18区画あり、現時点で飲食店や食物販など14店の入居が決まっている。

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