南陽市の中高生と交流・「ブラスト!」が演奏指導

今月から全国ツアーが始まるエンターテインメント集団「ブラスト!」が、初回公演の会場・南陽市で先月から合宿を行っている。先週、地元の中学・高校の生徒たちと、音楽を通じた交流イベントを行った。

マーチングバンドをベースに、演奏やダンスなどのパフォーマンスを加えた世界的な人気を誇るエンターテインメント集団「ブラスト!」。
この夏、5年ぶりとなる日本ツアーが、今月28日の南陽公演を皮切りに始まる。出演者たちは、先月から南陽市でリハーサル合宿を行っていて、この日は、メンバーと市内の中学・高校の吹奏楽部員との音楽交流が行われた。

圧倒的なパフォーマンスに一瞬で虜となった生徒たち。その表情は興奮や感激にあふれていた。
管楽器のレッスンでは、「吹奏楽」の形態で大切な「周りの音をよく聞くこと」や、安定した息を出すためのトレーニング方法など、普段から意識してほしい具体的なポイントを伝えていた。

一方、打楽器のレッスン。高度な技術を身に着ける第一歩は、やはり基礎練習。
叩く時にリラックスしてスティックを下ろすことや、手首の使い方について細かく指導していた。

(中学生・打楽器)
「リラックスすることで速く叩けるようになる。スティックの先を弾ませる時にリラックスすることが大事と教わった」

(高校生・トロンボーン)
「呼吸・おなかの使い方が上手で、真似してみたい」

(高校生・ユーフォニアム)
「『みんなで吹く』ということをプロの方は意識していて、そこが違うと感じた」

約1時間半のレッスンで講師役を務めたメンバーが一番伝えたかったことは、技術を磨くこと以上に、「音楽を心から楽しんで楽器を演奏してほしい」という願い。

(ホルン奏者・ケイト・ウォーレンさん)
「ポップスやクラシックなどいろいろな音楽があるが、楽器を吹くことが楽しいと思える何かを見つけて、楽しく演奏し続けてほしい」

世界の一流プレーヤーから「音楽の楽しさ」を教わった生徒たち。これからも続く演奏活動の中で、大きな財産となりそうだ。

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