防衛省「AI活用推進基本方針」など2文書策定

 防衛省はAI活用促進、サイバー人材の確保・育成の羅針盤となる「防衛省AI活用推進基本方針」と「防衛省サイバー人材総合戦略」を策定した。

 木原稔防衛大臣は2日の記者会見で「近年、サイバー領域を用いた非対称な攻撃や指揮官の意思決定を支援する技術へのAIの活用など新しい戦い方が顕在化している」と語った。

 木原大臣は「こうした新しい戦いに対応できるかどうかは、今後の防衛力構築上、大きな課題だ」とし「人口減少と少子高齢化が急速に進展する我が国ではデジタル技術を活用し、人員をこれまで以上に効率的に活用することが必要不可欠。AIやサイバーは、このような課題を克服する技術になり得ると考えており、今般策定した文書を通じ、防衛省の考え方を包括的に示すことには大きな意義がある」とした。

 また「今後、これら文書を活用し、AIやサイバーに関する防衛省の考え方を積極的に発信していくとともに、民間分野で活躍されている方々や諸外国の関係機関との協力関係を深めていきたい」との考えを示した。(編集担当:森高龍二)

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