「大迫勇也外しておかしくなった」代表OBが森保監督批判のワケ。上田綺世に不満

大迫勇也 写真:Getty Images

パリ五輪のU23日本代表メンバー発表を今月3日に控える中、日本代表OBの城彰二氏がA代表の選手選考について持論を展開。FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)とFW上田綺世(フェイエノールト)を比較するとともに、森保一監督の“大迫外し”に疑問を投げかけた。

同氏の公式YouTubeチャンネル「JOチャンネル」では、今月2日に松原良香氏との対談動画が公開。日本代表のストライカーについて議論を交わす中、城氏は森保ジャパンの戦術について「中央で1回ためてサイドを切り崩す。最後に武器があるから。だけど、三笘薫(ブライトン)が怪我したりとか、色々あるから、今はそれがあまりできていない。(前線で)ボールが収まらないと、攻撃できないと思っている」と私見を述べている。

森保ジャパンでは、上田がセンターフォワードでレギュラーに定着。FW浅野拓磨(無所属)、FW前田大然(セルティック)、FW小川航基(NECナイメヘン)らがポジション争いを繰り広げる一方、大迫は神戸の絶対的ストライカーとして活躍しているにもかかわらず、カタールW杯アジア最終予選を最後に代表から遠ざかっている。

城氏は以前から大迫のクオリティーを評価しているだけに、森保監督や日本サッカー協会(JFA)のメンバー選考に複雑な思いを抱いている模様。「森保監督は上田を軸にしようとしている。上田君はポストプレーできるし、フィジカルも強いけど、まだ足りないような気がしている。もう1個上のレベルに行ってほしい」と、フェイエノールト所属FWへの不満を覗かせると、大迫の招集外が日本サッカーに与える影響について以下のように語った。

「森保監督はいきなり大迫を代表から外した。大迫の良い部分はたくさんある。公式戦で起用するしないに関係なく、代表メンバーに入れておけば良かったと思うけど、すっぽりと無くした。大迫を外してから、日本サッカーはおかしくなった。森保監督のサッカーの中で、大迫が良すぎた。タメができるし、周りも使えるし、フィニッシュもうまい。歴代のフォワードの中でトップだと思う」

大迫の招集外には、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏が昨年5月末に自身のYouTubeチャンネルを通じて言及。「外部からの情報」と前置きした上で、「森保監督と大迫にすれ違いがあったらしい」と、両者の確執を指摘している。森保ジャパンの戦術にフィットする可能性があるだけに、今もなお神戸所属FWの招集外に対する疑問の声が見受けられる。

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