西武・渡辺監督代行「未熟なのでいい勉強になった」 20歳左腕起用も自滅 西川愛也の一打「そこから打線がどれだけ粘れるか」

7回1死一塁、2ランを放った西川を迎える西武・渡辺監督代行(右端)(撮影・冨永豊)

◆ソフトバンク3―2西武(2日、東京ドーム)
20歳左腕の初の先発起用も白星には結びつかず、西武がソフトバンク戦5連敗を喫した。

羽田慎之助が3回、63球を投じ、打者14人に対して3安打、5四死球と苦しんだ。3回の2失点は2四死球などで1死二、三塁から自らの暴投で先制点を献上。直後に適時二塁打を浴びた。羽田は「回を追うごとに制球が悪くなり、ボールをコントロールすることができなかった」と肩を落とした。

若い力の成長に懸けた試合で自滅。2軍で再調整することになった羽田に渡辺久信監督代行は「もう少しゾーンの中で勝負したら、それほど打たれる感じではなかった。まだまだ未熟なのでいい勉強になったかな」と残念がった。羽田が降板した直後の6回には 佐藤隼輔が山川穂高に131打席ぶりの一発を献上。西武の元同僚の目覚めさせる可能性もある手痛い一発だった。

しかし、敗れはしたものの西川愛也の今季1号2ランで1点差に迫り「すんなり終わるのではなく、そこからなんとか追い上げるという気持ちが出ていた」と打線に粘りが出てきたことを監督代行も喜ぶ。「簡単に終わる試合はない。そこから打線がどれだけ粘れるかだ」と期待を寄せた。(安田栄治)

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