ソフトバンク山川穂高、古巣の西武戦で待望の一発が出る理由「困ったら中村さんだった」 通算478発のおかわり君に感謝

6回1死、山川は左中間にソロを放つ(撮影・伊東昌一郎)

◆ソフトバンク3―2西武(2日、東京ドーム)

ソフトバンクの山川穂高が31試合、131打席ぶりの本塁打となる13号ソロを放ち、リーグ単独トップに立っていたチームメートの近藤健介に並んだ。

山川は開幕戦で移籍1号を放った後、11試合連続ノーアーチが続いたが、4月13日の西武戦(ベルーナドーム)で2号と3号を2打席連続の満塁本塁打でマークした。

今回はそれを大きく上回るスランプを克服し、再び西武戦で復活ののろしを上げた。古巣との戦いで強さを見せるのは偶然ではなく、師匠とも仰ぐ通算478本塁打の中村剛也の存在が大きいのかもしれない。

今季も7発を放ち、現役最多の本塁打数を伸ばしている中村剛とは、この日の試合前にも話をした。「技術的な話ですね。中村さんは『僕が調子悪くなるだろうな』と思っていたみたいなので。西武の時からそうですけど、困ったら中村さんだった。僕の中で最初は中村さんの背中を追いかけて、3年目くらいからやっと会話をするようになったというか、それまでは全然話しかけもできなかった。3年目くらいからちょっとずつ中村さんにバッティングのことを聞き出した。今でもたまに会えば中村さんに『こういう時はどうしますか』とかという話をするので。今日もめちゃくちゃ参考になってますし、ありがたい。500本近く打っているので、(通算231本塁打の自身の)倍打っているので、少しでも近づけるようにですね」と話した。

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