テスラ、第2四半期納入台数は予想上回る 値下げ寄与 株価10%高

[2日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが2日発表した第2・四半期の納入台数は前年同期比4.8%減の44万3956台となった。ただ、値下げや販売奨励策が支えとなり、予想の5%減よりも小幅な減少にとどまった。

ただ、2四半期連続でのマイナスは今回が初めて。

前四半期比では14.8%増加した。

LSEGがまとめたアナリスト12人の予想は43万8019台だった。

テスラは地域別の販売台数の内訳を公表していないものの、アナリストらは中国と米国での予想を上回る販売が寄与したと指摘。マホニー・アセット・マネジメントのケン・マホニー最高経営責任者(CEO)は「苦戦を強いられた第1・四半期と比べ、米国内販売および中国での販売が好転しつつあるのは朗報だ」と述べた。マホニー・アセット・マネジメントはテスラの株主。

第2・四半期の中国販売台数(国内販売および欧州などへの輸出を含む)は前年同期比17%減だった。

テスラとは対照的に、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の第2・四半期販売台数は21%増加した。

テスラは欧州での販売もとりわけ低迷しており、5月だけでも36%の大幅減となった。

テスラの株価はこの日の取引を10.2%高の231.26ドルで終了。約6カ月ぶり高値を更新した。

CFRAリサーチのアナリスト、ギャレット・ネルソン氏は、テスラの納入台数が予想を上回ったことで「EVの需要低迷を巡る懸念が大きく和らぐ」と指摘。テスラの株価については「6月中旬の年次株主総会でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の報酬案が承認されて以来、好調な勢いに乗っている」と述べた。

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