米、新たな対ウクライナ軍事支援近く発表 23億ドル超=国防長官

[ワシントン 2日 ロイター] - 米国のオースティン国防長官は2日、国防総省でウクライナのウメロフ国防相と会談し、ウクライナに対する23億ドルを超える新たな安全保障支援を近く発表すると述べた。

オースティン長官はまた、ワシントンで来週開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で「ウクライナのNATO加盟に向けた架け橋を築くための措置を講じる」と述べた。ただ具体的には明らかにしなかった。

米政府が発表する新たな支援策には対戦車兵器や防空システムなどが含まれるとし、中距離地対空ミサイルシステム「NASAMS」や防空システム「パトリオット」の調達の加速が可能になると述べた。

ウメロフ国防相は会談で、ウクライナはNATO加盟を心待ちにしているとし、「ウクライナは近いうちに(NATO加盟の)招待を受けると期待している」と述べた。

米国は2022年以降、ウクライナに500億ドルを超える軍事支援を行っているが、11月の米大統領選でトランプ前大統領が返り咲いた場合、将来的な支援の先行き不透明性が高まるとみられている。

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