公共施設初、紙おむつ自販機 県子ども交流センター

玄関前に設置された紙おむつ自動販売機=金沢市の県子ども交流センター

 県は2日、金沢市の県いしかわ子ども交流センターに紙おむつの自動販売機を設置した。県内9カ所目、公共施設では初で、子育て世代が利用しやすい環境を整えた。今後は親子連れや観光客が利用する県有施設にも広げる方針だ。

 紙おむつ自販機はダイドードリンコ(大阪市)、大王製紙(東京)、セコム医療システム(同)が連携して設置を進め、全国の道の駅や商業施設などで500台以上が稼働している。

 子ども交流センターの玄関前に置かれた自販機では、飲料に加えて紙おむつ(2枚入り)を300円、お尻ふき(70枚入り)を240円で販売している。売り上げの一部は同センターを運営するいしかわ結婚・子育て支援財団に寄付する。

 昨年12月の県議会定例会などで県施設に紙おむつ自販機を求める意見が出ていた。県内では2020年以降、道の駅「ころ柿の里しか」「倶利伽羅塾」、北陸エアターミナルビルなどにも設置されている。

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