お探しの本までご案内 文苑堂書店が開発 自走ロボットが棚まで

本の棚まで案内するロボット=高岡市の文苑堂書店福田本店

 文苑堂書店(高岡市)は2日までに、探している本の場所まで自律走行ロボットが「案内」してくれる書籍検索案内システムを開発した。同社によると全国初の取り組みで、音声での検索にも対応し、利便性向上、店員の省力化を図る。

 ロボットは高さ約1メートル。文苑堂書店とシステム開発会社アイティリンク(高岡市)が共同でソフトウェアを開発した。タッチパネルや音声操作で探している本のタイトルを入力すると、本がある棚の場所まで自分で動いて案内してくれる。6月上旬から高岡市の文苑堂書店福田本店で1台がテスト稼働している。

 文苑堂書店によると、店舗が広い書店は目的の本を探すのが難しく、従来の検索システムでは、実際の棚の位置がわかりにくかった。

 文苑堂書店は今後、ほかの店舗にもロボットを導入する予定で、吉岡隆一郎会長は「全国的に書店は厳しい状況にあるが、よりお客さんにとって便利で面白い場所になれたらうれしい」と話した。

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