山田ドビー、石川県に新工場 燃料電池向けプレス機生産 本社も建て替え、60億円投資

FCVのFCスタック。セパレーターの加工に、山田ドビーのプレス機が使われた

 高速精密プレス機メーカーの山田ドビー(本社一宮市、山田健雄社長)は、燃料電池用セパレーター向けのプレス機の本格生産に乗り出す。本社工場の一部を建て替えるほか、石川県能美市湯谷町に新工場を建設し、2026年末までの稼働を目指す。総投資額は約60億円の計画で、年間売上高の3分の2に匹敵する。燃料電池車(FCV)の乗用車に加えてトラックやバス、船舶、水電解装置などの分野にプレス機を拡販し、今後も市場拡大が見込まれる燃料電池関連需要の取り込みを狙う。

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