ワイキキビーチ・マリオット・リゾート&スパのカルチャー・アドバイザー、レイラニ・カホアノさん

今回ご紹介するレイラニ・カホアノさんは、ワイキキビーチ・マリオット・リゾート&スパのカルチャー・アドバイザー。2023年4月に就任した、実はホテル初代のカルチャー・アドバイザーです。時を同じくしてワイキキビーチ・マリオットはルアウショーの創設や新規のカルチャークラスなど、カルチャーに関連する分野でさまざまな変化を迎えました。今年に入ってからは2つのカルチャールームが創設され、それらを統括するのももちろんレイラニさんです。

現在、新たなカルチャールームの内装を整えている真っ最中というレイラニさん。「1年前にカルチャー・アドバイザーに就いた当初は1日2、3時間の勤務でしたが、いつしかフルタイムでの職務となりました」と、楽しそうに教えてくれました。この夏には、新規のカルチャークラスも随時始まる予定とか。このコラムではそんなレイラニさんの横顔とともに、ワイキキビーチ・マリオットが提供する数々のカルチャークラス、そして今後の展望について紹介していきましょう。

【カルチャールームの1つ、「カルチャーセンター」。こちらではハワイアン・スティールギターと羽毛の花作りのクラスを開催】

厳密にいえば、レイラニさんはカリフォルニア・サンノゼ生まれ。両親はホノルル在住でしたが、サンノゼ出身の父の希望で臨月の母がサンノゼへ。レイラニさんが生後1か月の時にホノルルに戻ってきました(父方のファミリーが島での出産に一抹の不安を抱いたためだそう)。父方はイタリア系アメリカ人、母方はハワイ島コハラにルーツを持つハワイアン。しかもレイラニさんの7代前の先祖がなんとカメハメハ大王付きの神官、ヘヴァヘヴァと聞き、驚愕しました。

へヴァへヴァといえば、戦場でも常にカメハメハ大王に付き従ったハワイ最高位の神官。カメハメハの死後、残された妃とともに宗教改革に関わった、史上名高いパワフルな人物です。「クーパフKupahuという私のミドルネームは、へヴァへヴァゆかりの名。神殿にある背の高い太鼓をクーパフといいます」とレイラニさん。

【カルチャールームの1つ、「クイーンズパーラー」。ハワイの王族たちの肖像画のほか、レイラニさんの先祖へヴァへヴァの肖像画も飾られている(レイラニさんの右手奥)】

そんな背景から、レイラニさんはハワイアンとしての軸を大切に人生を歩んできました。8歳からフラを踊りはじめ、プロの踊り手として、ハワイ州のプロモーションを担う観光・コンベンション局の全米ツアーに参加した時代も。

2014年には長年のフラ修行を経て得られるクムフラ(フラの師としての称号)の資格を、フラの大御所であるエドワード・カラヒキ2世から得、今ではホノルルと日本でフラスクール「ハラウ・フラ・オ・ナーマモアケアクア」を開いています。

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