米自動車販売、第2四半期は伸び鈍化 CDKへのサイバー攻撃で

Nathan Gomes

[2日 ロイター] - 第2・四半期の自動車大手による米国内自動車販売の伸びが鈍化したことが2日に公表されたデータで分かった。自動車ディーラーやメーカーにソフトウエアを提供する米CDKグローバルが6月下旬にサイバー攻撃を受けたことが響いた。

米ゼネラル・モーターズ(GM)の販売台数は0.6%増。前年同期は19%増だった。同社はCDKへのサイバー攻撃に関連し、一部の販売が第3・四半期に移行されると説明した。

トヨタ自動車は約9%増。前年同期は約20%増。

韓国の現代自動車は約2%増。前年同期は14%増だった。

ホンダも約2%増だった。

市場調査会社コックス・オートモーティブの概算では、第2・四半期の米新車販売台数は全体で1%増の420万台近くになる見通し。2023年は前年比約16%増だった。

CDKは2日、想定スケジュールよりも早く、ディーラー管理システムが復旧し、実質的に全てのディーラーと接続が再開されたと発表した。

エドマンズのジェシカ・コールドウェル氏は「CDKへのサイバー攻撃は6月後半という、ディーラーにとって月内および四半期で最も利益が見込まれる繁忙期の販売に大きな打撃を与えたといえる」と述べた。

ただ、アナリストはディーラーやメーカーが失われた販売の大半を7月中に取り戻すと予想している。

ワーズ・インテリジェンスが2日に発表したデータによると、6月の米新車販売台数は132万台となった。季節調整済み年率換算の販売台数は1529万台だった。

電気自動車(EV)大手テスラは、値下げや販売奨励策が支えとなり、第2・四半期の納入台数は予想の5%減よりも小幅な減少にとどまった。

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