石井慧が役者修行もライアン・ベイダーに復帰を促される「男は38歳を過ぎてから」

ライアン・ベイダー(左)と食事する石井慧

元MMAファイターの石井慧(37)が、元UFCファイターでベラトール世界ヘビー級王者のライアン・ベイダー(41)から〝現役復帰〟を促された。

石井は今年3月、本紙で引退していたことを発表し、進路の候補に俳優挑戦を挙げていた。すると有言実行で米WWEの「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソンがマーク・ケアー役を演じるハリウッド映画「The Smashing Machine」にエンセン井上役で出演が決定。現在、カナダ・バンクーバーでの撮影に参加している。

撮影の心境を問われた石井は「前回、売名でストラッサー起一を利用したけど裏一面になれなくて…。〝驚き桃の木ストラッサー起一、イゴール反省していません〟っていう感じですね」と意味不明な単語を並べる。

そして現状を「自分の撮影がない時でも現場に〝自称AD〟として顔を出させてもらっています。下っ端としてげたを並べるところからやっています」と明かした。2008年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストも、撮影現場では駆け出しの新人。今は自称ADとして現場の雑務を手伝いつつ、映画撮影や演技の「いろは」を吸収しているという。

そんな姿勢を見せているだけに、共演陣とはすでに打ち解け、週末には関係者と酒を酌み交わしつつ親交を深めている。その一人がベイダーだ。エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)の引退試合の相手も務めたトップ選手で、同作にも出演しているベイダーは、石井を「なんでも貪欲に取り組む姿が素晴らしい!」と絶賛。さらに「男は38歳を過ぎてからなんだ。お前もこれから全盛期がくるんだからもう一丁、やってやれ!」と金網に戻るようハッパをかけたという。

こうして順調な撮影を強調した石井は「そんな感じで見て学んでタダ飯を食う日々です」と笑顔をつくる。その上で「最近、僕は連絡手段をテレグラムに変えたんで、関係者の方々はその辺、よろしくお願いします」と本紙を伝言板代わりに使用。「じゃあ、そろそろみなさんのげたをそろえなきゃいけないんで…」とつぶやくと撮影現場に戻っていった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社