五輪監督・丸山茂樹メダル獲得へ「相当厳しい戦い」 JGAの支援に“発破”

3大会連続で五輪の日本男子ゴルフの監督を務める丸山茂樹(撮影/石井操)

8月1日の「パリ五輪」男子ゴルフ開幕まで、1カ月を切った。2016年のリオデジャネイロ五輪から3大会連続で日本代表の監督を務める丸山茂樹は「男子は相当厳しい戦いになると思う」。2日、国内男子ツアーの「横浜ミナト Championship」(8月8日開幕 神奈川・横浜CC)に向けて横浜市で開いた記者会見で、メダル獲得への率直な思いを吐露した。

日本代表に選出されたのは松山英樹と中島啓太の2人。松山が通算2アンダーで6位になった「全米オープン」を引き合いに、丸山は「厳しい戦いになった方が男子は良いんじゃないか」と活躍に期待を寄せる。

米国代表は世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーら、同2位のロリー・マキロイはアイルランドの国旗を背負う。「現地に行ってみないと分からない」と前置きした上で、「ロースコアの争いはちょっと厳しいのかな。(松山と中島は)どちらかというと我慢大会ぐらいのコースセッティングになれば上位を外さないタイプだと思うので、そうなってもらえたら」

松山とは「正式に(出場権が)決まった時に連絡をした」とコミュニケーションを取っている。松山が競技対策本部のある日本ゴルフ協会(JGA)の支援体制に疑問を呈したこともあり、丸山はJGAに「やるなら中途半端なサポートではなく、全面的にしっかりやろうと伝えた」という。「甘えずに、後手にならないようにすべきじゃないかという話もしてしっかりとまとめたので大丈夫だと思う」と責任感を見せた。

「やっぱり我々が納得のいく対応ができなければ、選手も気持ち良く戦えない。野球の監督と違って指揮官ではないのでアドバイスはないけど、聞かれたら戸惑わずに答えられるように準備はする」と決意を示した。(編集部・石井操)

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