[サンフランシスコ ２日 ロイター] - 米新興電気自動車（ＥＶ）メーカーのリビアンは２日、独自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）と自動車を生産する計画はないと表明し、両社が提携を拡大し、共同で自動車を生産する可能性があるとする独紙の報道を否定した。
両社は先月、ＥＶのアーキテクチャとソフトウエア共有に向けて新たな合弁事業を立ち上げると発表したばかり。
２日の発表を受け、リビアンの株価は時間外取引で１．５％下落した。
独紙ハンデルスブラットは２日、関係者の話として、米サウスカロライナ州で建設中のＶＷの工場でリビアンの低価格の小型ＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）「Ｒ２」が生産される可能性があると報じた。
リビアンの広報担当者はロイターに対し、「ＶＷグループとの車両生産計画はない」と回答。ＶＷは報道にはコメントせず、合弁事業に専念していると表明した。
リビアンの広報担当者は、米イリノイ州ノーマルの工場でＲ２の生産を開始し、その後ジョージア州の工場で生産する計画に変更はないと述べた。
ＶＷは先に、２０２６年からサウスカロライナ工場で「スカウト」ブランドの電動ＳＵＶなどを生産する計画を発表。スカウトの広報担当者は、リビアン車の生産に関する話は出ていないと述べた。
