福島県内1~6月、企業倒産58件、負債額は3年連続で増加

 東京商工リサーチ郡山支店が2日発表した2024年1~6月の県内企業倒産状況(負債額1千万円以上)によると、倒産件数は58件(前年同期比18件増)、負債総額は97億9400万円(同18億5500万円増)だった。いずれも上半期では3年連続の増加で、新型コロナウイルス禍となった20年以降では最多・最大となった。

 倒産件数の産業別の最多は建設業の18件で、サービス業他が13件、製造業9件と続いた。市郡別ではいわき市の15件が最も多く、郡山市が13件、福島市が9件だった。負債総額10億円を超える大型倒産はなかったが、新型コロナ関連倒産が25件あった。

 郡山支店は「倒産抑制に一役買ったゼロゼロ融資の返済が本格化したこともあり、3年連続の増加に至ったとみられる」としている。

 6月は8件

 東京商工リサーチ郡山支店は6月の県内企業倒産状況(負債額1千万円以上)も発表。倒産件数は8件(前年同期比6件減)、負債総額は16億3700万円(同18億7千万円減)といずれも減少した。

© 福島民友新聞株式会社