田人おふくろの宿企業組合、破産開始決定 従業員の高齢化など

 信用調査会社の東京商工リサーチ、帝国データバンク両いわき支店によると、宿泊施設などを運営していた田人おふくろの宿企業組合(いわき市)が2日までに地裁いわき支部から破産手続き開始決定を受けた。決定は6月20日付。負債額は約2000万円。

 組合は2008年10月設立。市が整備した宿泊施設「田人おふくろの宿」の指定管理者を務めた。12年3月期は売上高8800万円を計上し、黒字を確保した。

 しかし、その後は競争の激化や従業員の高齢化、新型コロナウイルス感染拡大による休業などが重なり、22年3月期は売上高が3000万円台に落ち込んだ。先行きが見通せないとして、今年1月に事業を停止した。

 市によると、3月に組合の指定管理者を取り消し、4月からキョウワプロテックに切り替え、営業再開の準備を進めているという。

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