高校生ものづくりコンテスト佐賀県大会 池田さん(北陵)3年連続最優秀

高校生ものづくりコンテスト県大会の自動車整備部門で3年連続で最優秀賞を受賞した池田晨助さん=佐賀市の北陵高

 6月に開かれた高校生ものづくりコンテスト佐賀県大会の自動車整備部門で、北陵高3年の池田晨助さん(佐賀市)が3年連続で最優秀賞に輝いた。3年連続での受賞は、学校単位で出場する測量部門以外では初めて。県勢では2009年以来となる同部門での全国大会出場を目指し、13、14日の九州大会に臨む。

 県大会では自動車の基礎的な知識を問う学科と実技があり、実技では部品の測定や車両の点検整備、エンジンの故障の原因を探る課題などが出された。池田さんはミスを最小限に抑え、ほぼすべての課題で最高得点をマークした。

 小さい頃から車が好きで整備士を目指す池田さんは、大会挑戦を意識し、中学3年から自宅で測定や学科の練習に取り組んだ。100分の1ミリの精度を競い、ほこりの付着によるわずかな誤差や器具の落下などが減点対象になるため、測定箇所の清掃、部品や器具の取り扱いなど基本を大切にしながら練習に励んでいる。

 多久市の県立産業技術学院などで開かれる九州大会で最優秀賞を獲得すれば、11月の全国大会に駒を進める。昨年の九州大会では2位に当たる優秀賞だった池田さんは「目や耳、経験で故障箇所を素早く判断して、冷静に対処できるよう日々頑張ってきた。プレッシャーに負けず全国を目指したい」と意気込んでいる。(山田宏一郎)

県大会で課題をこなす池田さん=6月8日、多久市の県立産業技術学院(提供写真)

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