数カ月で100機が大気圏に–米宇宙軍、「スターリンク」衛星の落下状況を公開

アメリカ宇宙コマンド(United States Space Command:USSPACECOM)は米国時間6月28日、Space Exploration Technologies(SpaceX)のブロードバンドサービス「Starlink」を構成する衛星が大気圏に再突入する情報を提供していることを明かした。海外メディアのSpaceNewsが報じている

Starlinkは、地球低軌道を周回する多数の衛星で構成され、高速かつ低遅延なインターネットを利用できる。すでに軌道上には約6000機の衛星が存在する。

SpaceXは2月、初期バージョンの約100機のStarlink衛星を軌道から離脱させると発表した。これは将来の故障リスクを避けるための判断で、数カ月かけて制御下で衛星を大気圏内に降下させる。

米宇宙軍(United States Space Forces–Space:S4S)は「Space-Track」でStarlink衛星の落下情報を追跡し、公開する。USSPACECOMの傘下であるS4SはSpaceXと協力し、「Starlink衛星の軌道降下と再突入を安全に追跡」していると述べている。

Starlink衛星は大気圏再突入で燃え尽きるように設計されているという(出典:USSPACECOM)

関連情報
SpaceNews
Space-Track

© 朝日インタラクティブ株式会社