【津久見】津久見市保戸島の住民らが自主防犯パトロール隊を立ち上げた。隊員は毎日交代で島内を巡回。島民や観光客らがトラブルに巻き込まれることから防ぐほか、高齢者の見守り活動や災害時に危険箇所がないかなどを点検する。
名称は「保戸島地区自主防犯パトロール隊」。市によると、現在、住民らによる防犯組織が市内で10団体活躍しており、同地区は11番目の発足となる。
46~80歳の島民36人が所属する。▽犯罪、事故の抑止▽防犯意識の向上▽子どもや高齢者の見守り▽地区住民のつながり強化―などが主な目的。日課のウオーキングを兼ねた「ながらパトロール」や夜間の見回り活動に当たる。
6月28日に同地区集会所で発隊式があり、隊員ら約30人が出席。市防犯暴力絶滅対策協議会長の石川正史市長と藤沢剛臼杵津久見署長が「県内ではSNS(交流サイト)を利用した投資詐欺などが多発している。皆さんで日頃から声をかけ合い、自分たちの力で地域を守る意識を高めてほしい」などと激励した。
隊長に就任した大河春利区長(69)は「離島のため、救急や災害の際は支援の到着に時間がかかることが予想される。住民で力を合わせて、島の安心安全に努めたい」と決意を述べた。
式後、隊員らは黄色いベストを身に着け、早速島内のパトロールに出発した。