会津若松市の法国寺会津別院「やすらぎの郷 会津村」の敷地内に立つ巨大な慈母観音像が淡いピンク色に染まり、話題となっている。ピンクの姿が拝めるのは約1年間で、現地では観光客らが写真を撮影する姿が見られている。
高さ57メートルの観音像は塗装の劣化などが進んだため、5月の大型連休明けから塗り替えが始まった。ピンク色の下地が定着するまで1年ほど置いた後、その上に白色を塗り重ねていく。
同施設は近年、海外からの観光客も増えており、柔らかな表情の観音像の姿に「まるでマリア様のようだ」と話す外国人もいるという。
池田真理雄住職は「朱色には魔よけの力があるとされる。世界では宗教対立や紛争が続いているが、多くの人に観音像を見てもらうことで、平和の尊さを考えるきっかけになれば」と話している。