アムールトラ 2頭 長野から 迫力の姿公開 かみね動物園 茨城・日立

公開されたアムールトラの「新」=日立市宮田町

茨城県日立市宮田町の市かみね動物園で、長野県の動物園から来園したアムールトラ2頭が公開されている。アムールトラの展示は同園で初めて。迫力ある姿で活発に動き回り、来園者を楽しませている。

アムールトラは、中国東北部からロシア沿海地方のアムール川流域の針葉樹林に生息し、トラの中でも大型。国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。

預けられたのは、長野市茶臼山動物園で飼育されていた「和(なごみ)」(雌4歳)と「新(しん)」(雄4歳)の2頭。同園猛獣舎の改修に伴い、かみね動物園が一時的に飼育することになった。5月末に到着後、新しい環境に慣れさせながら6月下旬に公開を始めた。

同園では、元から飼育するベンガル系トラ「さわ」(雌14歳)を含めた3頭を、1頭ずつ交代で公開。2日は新が屋外の展示施設に登場し、池で水遊びしたり、木々の中を歩き回ったりした。

家族で訪れた茨城県大子町の菊池真智子さん(58)は「動く姿を近くで見られた。迫力があってかっこいい」と笑顔。同園のトラ担当、山下裕也さん(33)は「アムールトラの大きさや迫力を見てほしい」と話した。

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