フィリピン、中国となお「重大な意見相違」 南シナ海問題で

Mikhail Flores Karen Lema

[マニラ 2日 ロイター] - フィリピンと中国は2日、南シナ海に関する二国間協議メカニズムの第9回会合(外務省高官級)をマニラで行い、紛争をより適切に管理するため「信頼の回復と再構築」が必要との見解で一致した。

ただフィリピンは、南シナ海における自国の権益保持のためには「容赦なく」行動すると言明した。

フィリピン外務省は、会合は南シナ海を巡る「率直かつ建設的な」話し合いになったと報告。一方、声明で「海上での事態を管理する措置策定では大幅な進展があったが、なお重大な見解の相違がある」と説明した。

マニラを公式訪問しているバチカン(ローマ教皇庁)の外務局長であるポール・リチャード・ギャラガー大司教はこの日、フィリピン外相との共同記者会見で「紛争当事者に国際法の順守を促す」と述べ、南シナ海問題を含む紛争の平和的解決を呼びかけた。

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