暑いならイオンで涼もう、フードコートやソファスペース対象 岐阜・大垣市、クーリングシェルター指定

大垣市のクーリングシェルターに指定されたフードコート=同市外野、イオンモール大垣

 猛暑が予想される夏場の熱中症対策につなげようと岐阜県大垣市は、同市外野のイオンモール大垣を、暑さをしのぐ「指定暑熱避難施設」(クーリングシェルター)に指定した。民間施設の指定は市内では初めて、運用は10月23日まで。

 クーリングシェルターは、人の健康に重大な被害が生じる恐れがある暑さが予測された場合に発表される「熱中症特別警戒アラート」に合わせて開放される冷房の効いた避難施設。

 イオンモール大垣では、2階のフードコートや子どもの遊び場、館内通路に設置されたソファスペースなどが指定されており、受け入れ可能人数は8607人。アラート発表時以外でも、暑熱を避ける場所として、自由に利用できる。

 市は、冷房設備があり、一定の空間を確保できる施設をクーリングシェルターに指定。市役所や地域事務所、図書館のほか、奥の細道むすびの地記念館(船町)、スイトピアセンター(室本町)などの市有施設18カ所のほか、民間企業にも協力を求めている。同アラートが発表された場合、市ホームページや公式LINE(ライン)アカウント、メール配信サービスで知らせる。

 イオンモール大垣営業担当の小倉秀一さんは「今年は特に暑く電気代も高くなっているので、家庭の電気を消して涼しい空間の中で過ごしてほしいと思い協力した。涼しく過ごせる集いの場として利用してほしい」と話した。

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