伝説的GKバンクスの再来か!「信じられない」「EURO史上最高のセーブ」トルコ守護神の超絶プレーに賛辞止まず

8強入りに導くスーパーセーブだ。

トルコ代表は現地7月2日に行なわれたEURO2024のラウンド16でオーストリア代表と対戦。メリフ・デミラルの2得点で2-1の勝利を収めた。

開始1分に先制し、59分に追加点を奪取。優位に立ったが、66分に1点を返されると、終了間際には大ピンチを迎える。

ここで立ちはだかったのが守護神メルト・ギュノクだ。90+5分、至近距離でクリストフ・バウムガルトナーのヘディングシュートに見舞われる。強烈にピッチに叩きつけられてバウンドし、ゴールに飛び込もうとするボールに対し、ギュノクは驚異的な反応を示し、右手一本で弾き出してみせた。

英公共放送『BBC』は、母国の伝説的名手を引き合いに出し、ギュノクの活躍を伝える。

「1970年のワールドカップでゴードン・バンクスがペレのシュートを阻止した瞬間は“世紀のセーブ”として知られているが、これに匹敵するセーブを我々はまた見たのだろうか?」

【動画】それを止めるか!? トルコGKギュノクのスーパーセーブ
記事によれば、敵将のラルフ・ラングニックも「同点弾を決める時間はあったが、相手にゴードン・バンクスがいると難しい!」と舌を巻けば、多くの解説者たちが「ゴードン・バンクスだ。信じられない。素晴らしい瞬間だ」「これは一流だ! まるでゴードン・バンクスのレプリカだ」「EURO史上最高のセーブの一つだ」と賛辞を送った。

2ゴールを挙げて勝利の立役者となったデミラルも「メルトは素晴らしい仕事をした。おそらく、自分が見たなかで最高のセーブの一つだ」と称える。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は「メルトはよくやった。セーブするのが彼の仕事だ。最後の最後に彼が試合に勝つためのセーブを見せてくれたことをとても嬉しく思う」と喜んだ。

35歳のチーム最年長が最後尾からチームを盛り立てる。4大会ぶりにベスト8に駒を進めたトルコは、準々決勝でオランダと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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