岐阜県山県市岩佐地区周辺に、白い1羽のツバメが現れた。きょうだいとともに仲よく飛び回っている様子が見られた。
白いツバメは、6月26日に同市在住の荒深利正さん(74)が、趣味のカメラを構えたところ、山の辺りに白い影が映り発見した。電線で羽を休めたり、きょうだいとともに親鳥に餌を求めたりする姿を見ることができたという。
「日本野鳥の会岐阜」の福井強志監事によると、白いツバメは突然変異の一種で「アルビノ」とみられる。白色の体に黄色いくちばし、赤い目が特徴だという。今年生まれの幼鳥とみられ、ひなが巣立つこの時期にまれに見られる。「目につきやすく敵に狙われやすい。次の年に戻ってくるのを見ることは少ない」と説明する。
荒深さんは「アルビノの生き物がいるというのは聞いたことはあったが、白いツバメは初めて見た。今回実際に見ることができて、うれしかった」と話した。