スポーツ医・科学センター、岩手県が整備検討へ 老朽施設は集約

 

 岩手県議会6月定例会は2日、総務、文教、環境福祉、商工建設、農林水産の5常任委員会を開いた。文教委(上原康樹委員長)で県は、県営スポーツ施設の在り方に関する報告書案を示し、東日本大震災を受けて計画を凍結していたスポーツ医・科学センターの整備を検討する方針を盛り込んだ。盛岡市の県営運動公園野球場は廃止するなど、老朽施設の集約も進める。

 同センターはスポーツ医・科学の知見に基づくサポート拠点で、2016年の岩手国体に向けて新設を検討したが、震災の対応を優先するとして整備計画を凍結していた。

 基礎的な運動能力を測る機器など一部の機能は13年度から暫定拠点を県営スケート場に設けているが、広さは当初計画の7分の1ほどで機能も十分でない。今後は専用機器の導入など体制を充実させる方向で、スポーツ医・科学を推進する全国組織と連携したトップアスリートの測定データ共有も視野に入れる。

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