マクロン氏の与党連合と左派連合が候補者を一本化 フランス国民議会選挙の決選投票に向け

7日に行われるフランスの国民議会選挙の決選投票に向け、極右政党「国民連合」の単独過半数を阻止しようと、マクロン大統領率いる与党連合と左派連合が候補者を一本化し、210人以上が立候補を取り下げました。

先月30日に行われた、フランスの国民議会選挙では、得票率のトップは極右政党の「国民連合」で、2位は左派連合、マクロン大統領率いる与党連合は3位と苦戦しています。

7日に行われる決選投票では、国民連合が初めて単独過半数の289議席をとれるかが最大の焦点です。国民連合のバルデラ党首は、過半数が得られない場合は、首相にならないと公言し、過半数の獲得を目指す姿勢を鮮明に打ち出しています。

一方、マクロン大統領は、これを阻止するために左派連合と協力し、反極右の「共和国戦線」を組む考えです。そのため、これまで極右と同じように批判してきた急進左派「不服従のフランス」のメランション氏への批判を封印しています。

決選投票では、三つどもえの選挙区が300以上ある混戦となっていましたが、地元メディアによると、協力を呼びかけたことで与党と左派が候補者を一本化し、210人以上が立候補を取り下げました。極右への対抗票が割れることを避ける狙いで、国民連合にとっては打撃となります。

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