一つ40億円分の札塊が次々と… 新紙幣発行、日銀横浜支店からも引き渡し 新千円札の裏面は「神奈川沖浪裏」

1塊40万枚の新紙幣を数える輸送担当者=3日午前、日銀横浜支店

 新紙幣が3日、発行された。日銀横浜支店が同日朝、当座預金から民間金融機関に引き渡す様子を神奈川新聞などに公開した。銀行や信用金庫の各店舗に配送され、一般に出回る。

 横浜支店は平常より1時間早い午前8時から対応。40万枚ごとに梱包(こんぽう)された札塊(1万円札で40億円分)が、金融機関の現金輸送車に次々と運び込まれた。

 横浜支店がこの日に引き渡した新紙幣は計571億円分。全国は約1兆6千億円分で、3.5%に当たる。支店の当座預金に預け入れる33のうち18金融機関が受け取った。

 横浜支店が「ご当地のお札」として愛着を寄せるのが新千円札だ。裏面の図柄は、葛飾北斎が画集「富嶽三十六景」で描いた「神奈川沖浪裏」。立ち会った大竹弘樹支店長は「県内のみなさんが手にしたら、ぜひじっくりご覧を」と呼びかけた。

 横浜銀行は新旧紙幣の両替を4日午後から順次、受け付ける。手元に行き渡り始めるのは4日以降になりそうだ。

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