中国広州市の経済運営、1~5月は安定維持

中国広州市の経済運営、1~5月は安定維持

広州市の海心橋と周辺の景色。(2023年6月10日、ドローンから、広州=新華社記者/劉大偉)

 【新華社広州7月3日】中国広東省広州市統計局はこのほど、1~5月の一定規模(主要事業の年間売上高2千万元、1元=約22円)以上の工業企業の増加値(付加価値額)が前年同期比0.7%増だったと発表した。産業の構造転換など複数の圧力と課題を前に、一連の成長安定策が引き続き効果を発揮し、同市経済は安定を保ち、新たな原動力が着実に蓄積され、発展の質と効果が持続的に顕在化した。

 ハイテク製造業は好調な増勢を示し、1~5月の増加値は9.9%増加した。うち医薬品製造業は10.9%増、電子・通信機器製造業は10.7%増となった。都市部の消費財製造業は構造転換が速まり、消費者向けのスマートデバイス製造業の増加値は32.1%増加し、家庭向けの冷蔵庫、冷凍庫、空気清浄機などの生産量はいずれも20.0%以上の伸びとなった。次世代情報技術製品の生産は伸びが加速し、サービスロボットが2.1倍、集積回路(IC)・ウエハーが94.3%増、アナログICが47.8%増だった。

 社会消費財小売総額は2.0%増の4727億1千万元、うち卸売・小売業の小売売上高は1.8%、宿泊・飲食業は3.9%それぞれ増加した。トレンド商品、レジャーの消費は好調で、限度額(主要事業の年間売上高500万元)以上の小売企業の小売売上高は、化粧品が20.9%、金・銀・宝飾類が8.4%、スポーツ・娯楽用品が17.5%それぞれ増えた。オンライン消費は安定を維持し、限度額以上の小売企業のインターネットを通じた商品の売上高は7.4%増、宿泊・飲食企業のインターネットを通じた飲食収入は12.5%増となった。

 固定資産投資実行額は1.2%増だった。分野別では、インフラ投資が12.5%増、うち航空業向けは2.2倍、鉄道運輸業向けは22.9%増となった。工業投資は21.5%増、うち電子製品製造業向けが35.8%、自動車部品製造業向けが62.1%それぞれ増加した。不動産開発投資は7.4%減となった。ハイテク製造業向け投資は37.3%増加し、うち電子・通信設備製造業が35.6%増、医療機器・計測機器製造業が2.5倍となり、増加傾向を示した。

 

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