「サイエンスパーク立ち上げの中心」熊本大学と台湾・陽明交通大学が半導体分野で協定 人材育成や研究開発で連携

熊本大学は台湾の陽明交通大学と半導体の分野での協定を新たに結んだ。協定を受けて、熊本大学では陽明交通大学に半導体に関する研究室の設置を検討しているという。

陽明交通大学に熊本大学ラボの設置も

6月28日の調印式には、熊本大学の小川久雄学長と台湾の陽明交通大学のチホン・リン学長が出席し、半導体の人材育成や研究開発に向けた協定を結んだ。2つの大学では2023年10月に国際交流に関する協定を既に結んでいる。

陽明交通大学は台湾の半導体製造大手・TSMCの本社がある新竹サイエンスパークの近くにキャンパスがあり、高度な半導体人材の育成を行っていて、TSMCのシーシー・ウェイ会長も陽明交通大学の前身となる交通大学出身だ。

今回の協定では共同教育プログラムを立ち上げることや、陽明交通大学に半導体に関する熊本大学の研究室、いわゆるラボを設置することなどが検討されている。

小川学長は「陽明交通大学はTSMCと関係が近く、実用的な教育プログラムになるだろう」と協定に期待を寄せた。

また、リン学長は午後にTSMCの子会社JASMを訪問すると話し、「JASMを中心としたサイエンスパークの立ち上げには熊本大学が中心となるだろう」と話した。

(テレビ熊本)

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