都知事選まであと5日 各候補者の訴え続く

終盤に入った都知事選、残すところ、あと5日です。現職の小池百合子さんが初めて平日に街頭演説を行ったほか、各候補が各地で独自の主張を訴えました。

小池氏:「コスプレは私、小池百合子にお任せください」

現職の小池百合子さんは、午後6時から秋葉原駅前で平日では初めての街頭演説を行いました。7月1日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに触れ、改めて公約として掲げる「首都防衛」の必要性を強調しました。

小池氏:「私には都民の皆様の命と暮らしを守る責任がある。これからもその責任を果たしていきたい」

同じ時刻に江戸川区の西葛西駅前で演説を行ったのは、前参院議員の蓮舫さんです。都が4年後のリニューアルオープンを目指す葛西臨海水族園の建て替え事業について言及しました。

蓮舫氏:「水族館が建て替えられる。建て替えられる上に自然との共存といいながら、600本の木が切られる。それは自然との共存ですか」

広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二さんは、青梅駅前や武蔵村山市役所など西多摩地域を回り、これまでの演説と同様に教育への投資の必要性を訴えました。

石丸氏:「経済の力を高めるために必要な成長戦略、これについては教育への投資だとうたっています」

若者への支持拡大を狙う元航空幕僚長の田母神俊雄さんは7月2日、高円寺駅前など3カ所で街頭演説を行い、少子化対策を中心に訴えました。

田母神氏:「若い皆さんに結婚していただかなくてはいけません。そのために都民税の減税をして、実質若い人達にこの減税の恩恵が及ぶような形にしたいと思っています」

都知事選に関してTOKYO MXが先週土曜日から2日間にかけて行った電話調査の結果を見ていきます。

まず、これまで2期8年小池都政の評価について聞くと、「大いに評価する」と「ある程度評価する」を合わせ55.3%となり、半数以上が評価している結果となりました。

一方で、この結果を年齢別に見てみると、30代以上ではほとんどの年代で半数以上が小池都政を評価しているなか、29歳以下では「大いに評価する」と「ある程度評価する」の合計が40%に満たない結果となっていまして、若者からは他の年代に比べ厳しい評価が下されています。

続いて、選ばれた知事に優先して欲しい政策としては「景気や雇用」「教育や子育て」「医療や福祉」、そして「行財政改革」の4つのテーマで20%前後となり、今回の選挙戦の争点が分散した結果となっています。

都知事選には過去最多の56人が立候補しています。都知事選の投開票は7日に行われます。現在都内の300カ所以上に期日前投票所が開設されています。都知事選の主な争点には災害対策、少子化対策、物価高対策の他、小池都政への2期8年への評価などがあがっています。都知事選は7日に投開票です。

■東京都知事選挙 立候補者(届け出順・敬称略)
野間口翔(36)/澤繁実(47)/大和行男(46)/木宮光喜(71)/小池百合子(71)/内海聡(49)/石丸伸二(41)/小野寺紘毅(79)/新藤伸夫(75)/竹本秀之(68)/桜井誠(52)/ドクター・中松(96)/安野貴博(33)/清水國明(73)/AIメイヤー(51)/桑原真理子(50)/後藤輝樹(41)/河合ゆうすけ(43)/福本繁幸(57)/黒川敦彦(45)/桑島康文(62)/田母神俊雄(75)/蓮舫(56)/内藤久遠(67)/内野愛里(31)/石丸幸人(51)/尾関亜弓(43)/小松賢(36)/加賀田卓志(47)/福永活也(43)/犬伏宏明(48)/武内隆(61)/遠藤信一(59)/上樂宗之(45)/二宮大造(53)/中江友哉(32)/舟橋夢人(58)/山田信一(53)/加藤英明(65)/草尾敦(55)/津村大作(50)/横山緑(46)/前田太一(38)/南俊輔(39)/福原志瑠美(41)/木村嘉孝(49)/三輪陽一(42)/松尾芳治(46)/穗刈仁(57)/小林弘(49)/加藤健一郎(74)/ひまそらあかね(41)/向後真徳(62)/牛窪信雄(51)/古田真(77)/アキノリ将軍未満(37)

© TOKYO MX