邪魔だ、この靴が! ルーマニアGKが失点直前にまさかの行動。リネカーもにんまり「面白い」【EURO】

即座に不測の事態に対応したが、シュートは防げなかった。

現地7月2日に行なわれたEURO2024のラウンド16で、ルーマニアとオランダが激突。3-0で後者が勝利し、8強に駒を進めた。

オランダの充実ぶりが印象的だった一戦で、注目を浴びているのが90+5分に生まれたオランダのチーム3点目の場面だ。

83分にも得点しているドニエル・マレンが左サイドを駆け上がり、ボックス手前で寄せてくる相手を巧みなステップでかわし、狙いすましたシュートを叩き込んだ。

この時、マレンがフィニッシュに持ち込もうとしたタイミングで、ルーマニアGKフローリン・ニツァはゴールエリアに落ちていた“異物”を見やり、それを蹴り飛ばしてから身構えたが、逆を突かれてゴールを割られた。

【動画】大事な局面で、なんでこんなことに! ルーマニアGKが不測の事態に素早く対処したが...痛恨の3失点目
イギリスの日刊紙『THE Sun』は「ニツァは失点する前に、ピッチに残された靴を蹴り飛ばさざるを得なかった」と伝えている。

「試合はその直前、ファンがピッチに駆け込んできたことで中断されていた。事件後、ルーマニアのペナルティエリア内に一足の靴が目撃された。マレンがゴールに突進すると、ニツァは靴を蹴り飛ばしてから、シュートを防ごうと体勢を整えた。しかし、ポジションを調整したにもかかわらず、マレンのこの試合、2点目のゴールを阻止できなかった」

BBCの解説者スティーブ・ウィルソンは「ピッチに侵入したファンの靴のせいで助からなかった!」と叫べば、元イングランド代表のガリー・リネカーは試合後の分析で「ゴールキーパーがセーブしようとする前に靴を蹴り飛ばすところが面白い」と語った。

また元ウェールズ代表のアシュリー・ウィリアムズは「彼があれだけ上手くボールを蹴り飛ばせていれば良かったのに」と皮肉ったが、いずれにせよニツァにとっては3失点と悔しい結果に終わった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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