派遣社員だと「クレジットカード」を作りづらいですか？審査では収入の安定性がチェックされると聞きました…。

派遣社員もクレジットカードは作れる

派遣社員であるという理由でクレジットカードの作成を拒否するカード会社は、ほとんどないと考えられます。

一般社団法人日本クレジット協会「クレジット会社の審査」によると、クレジットの審査は、消費者の「支払いをする能力」を見極めるために行われる、と記されています。

そのため、雇用形態そのものではなく支払い能力があるかどうかをチェックしているといえるでしょう。

収入が不定期で安定していないとクレジットカードの審査に通るのは難しくなりますが、派遣社員でも収入が安定していればクレジットカードの作成はできます。派遣社員であるという理由だけで審査で除外されるということは考えづらいでしょう。

ここでは、派遣社員がクレジットカードの審査を受けるときに気をつけたいポイントを紹介します。派遣社員ならではの注意点もあるため、クレジットカードの作成を考えている方は事前に確認しておきましょう。

クレジットカードを申し込むとき、勤務先情報を記載する必要があります。派遣社員は派遣先企業と派遣元企業が存在するため、どちらを書けばいいか迷ってしまう方もいるでしょう。

どちらの企業を記載するかは、カード会社によって異なります。各カード会社の申し込みサイトを確認したり、直接問い合わせたりしてどちらを記載すればいいか事前に確認しましょう。

クレジットカードの審査を受けているとき、記載した企業に本当に在籍しているのかどうかを確認するために、カード会社から企業へ連絡が行われるケースがあります。カード会社の在籍確認にスムーズに対応してもらうためにも、事前に派遣元もしくは派遣先企業に相談しておきましょう。

クレジットカードの審査では収入状況もチェックされます。ほとんどのカード会社では職業についての指定はありません。派遣社員でも毎月安定した収入を得ていれば、クレジットカードの作成は可能ですが、カード会社が定めている収入の基準を満たす必要があります。

収入の審査基準はカード会社によって異なり、その情報も一般には公開されていないため、「年収が〇〇万円以上あれば審査に通る」とは一概にはいえません。カード会社によっては、安定した収入を得ていても会社ごとの基準によって審査に通らない可能性があることを心得ておきましょう。

クレジットヒストリーとは、クレジットカードやカードローンなどの利用履歴が記録されている信用情報を指します。クレジットヒストリーには、本人の個人情報や契約情報のほか、過去の支払い状況が記録されています。

滞納や支払い遅延があるとクレジットヒストリーに記録が残り、カードの審査時にチェックされてしまうでしょう。

信用情報に傷があると審査に落ちやすくなってしまうため、滞納や支払い遅延を起こさないよう注意が必要です。信用情報機関に登録情報の開示請求をすると、自分のクレジットヒストリーを確認できます。

クレジットカード作成時の審査では収入の安定性をチェックしているため、継続的に安定した収入を得ていれば派遣社員であってもクレジットカードを作れる可能性が高いですが、審査基準はカード会社によって異なるでしょう。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー