中央アフリカ共和国の子ども、世界最悪の状況に ユニセフが警鐘

[ジュネーブ 2日 ロイター] - 国連児童基金(ユニセフ)は2日、中央アフリカ共和国の300万人の子どもが世界で最も恵まれない状況にあるとし、栄養失調のまん延、医療への不十分なアクセス、情勢不安により人道危機発生のリスクが高まっていると発表した。

同国の子どもの半分は充分な医療サービスを受けられず、約40%が慢性的な栄養失調に苦しんでいるほか、清潔な水、衛生設備、健康的な食事ができている子どもがほとんどいないという。

中央アフリカ共和国のユニセフ代表はジュネーブで、世界の注目がパレスチナ自治区ガザの戦争やその他の紛争に集まる中、同国の子どもたちの窮状は「痛ましいほど顧みられなくなっている」と説明。

「中央アフリカ共和国の300万人の少年少女は、世界で最も深刻な危機と貧困に直面している」と述べ、同国が人道危機に陥るリスクが最も高い国であることを意味すると訴えた。

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